前職は接客業で、もの作りの現場は初めてでした。丁合・セット・梱包と工程を一つずつ覚えるうちに、手が仕事を覚えていく感覚が面白くなって。今は数千部単位の案件で段取りを任されています。
──入社のきっかけを教えてください。
長く接客の仕事をしていたのですが、家族の生活に合わせて働く時間を変えたくて、家から通える範囲で仕事を探していました。未経験可と書いてあったので応募したものの、正直「工場」と聞くと身構えるところはありました。
決め手は見学です。作業台の上に見本と指示書が並んでいて、何をどう作るのかが一目で分かる。ここなら覚えられそうだと思えたのが大きかったです。
──いまはどんな仕事を担当していますか。
印刷物の丁合やセット組み、そのあとの梱包までを担当しています。案件ごとに中身も数量も違うので、まず指示書と見本を確認して、どの順番で何人で流すかを決めるところから始まります。
最近はその段取りを任されることが増えました。同じ作業でも、材料の置き方や渡す順番を変えるだけで、一日の終わりの数がまるで変わります。
──覚えるのが大変だったことは。
ロットが大きい案件です。数千部となると、一つの工程のわずかな差が最後に大きな差になって出てきます。最初のうちは自分の手だけを見ていて、全体の流れが見えていませんでした。
今は着手前に必ず全員で見本と指示書を確認します。手を動かす前に認識を合わせておくほうが、結果的にいちばん早いんです。